2020年4月。新型コロナウィルス感染拡大防止のために日本全国に緊急事態宣言が出されました。
街から人が消え、どこに行ってもマスクは品切れ。ニュースでは連日、感染者数と亡くなられた方の情報が流れ、見えない恐怖が社会を覆っていました。私は東京に2020年3月に来たのですが、4月になると人が消えたように少なくなったのを鮮明に覚えています。
そして私がずっと応援してきたアイドルグループ「虹のコンキスタドール(虹コン)」に、大きな試練が訪れました。
コロナ禍の虹のコンキスタドール、冬の時代の始まり
2019年12月に虹コンはZepp Tokyoでのワンマンライブの目標を叶え、2020年にはその勢いに乗って次の目標となった日本武道館へ向かうべく、戦略を整えていました。
その一つとして、お笑い芸人のパンサーさんを司会とするBSでの虹コン初冠番組「虹のコンキスタドールが本気出しました!?」(通称虹マジ)のスタート。認知度を上げていくには願ってもないチャンスとなりました。
番宣のYouTubeはこちら↓
また2020年夏には全国ツアー(全10公演、最終公演が豊洲PIT)を予定していました。
BSの番組で虹コンを認知した人が、虹コンの熱量の高いライブを観ることで、ファンになる人が増えることは容易に想像できました。
しかし全国ツアーはコロナ禍のためすべて中止に。ライブアイドルである彼女たちにとって、ライブの中止は活動の根幹を奪われるようなものでした。
ちなみにライブは、アイドルとファンが心をひとつにする場所。ファンは声を張り上げて応援し、体全体で振りコピしたり、ペンライトを振る。それがライブの醍醐味です。
でも、コロナウィルスの感染拡大防止のために、それらすべてが「危険」とみなされ、「悪者」扱いされました。
ライブは不要不急とされ、飲食店のように政府から補償されることもありませんでした。この時期に一番苦しかったのはアイドル業界、特にライブアイドルたちだと私は思っています。
ちなみに、例年虹コンが参加して盛り上がっていた、夏の三大アイドルフェス(超NATSUZOME、TIF、アットジャムエキスポ)は中止または無観客でのネット配信となりました。
コロナ禍が2020年春に始まりましたが、終焉するめどが立たなくなってくると、アイドル業界はライブを無観客でネット配信にしたり、有観客でも感染防止措置(観客エリアに座席を設けてファン同士の距離を取る、声援・会話の禁止など)がされた状態へと移行していき、かつてのライブの熱量は、感じられなくなっていきました。
ペンライトと拍手による応援
それでも2020年後半には感染者数の減少もあって、虹コンは12月にKT Zepp Yokohamaで有観客のライブを実施しました。
ファンは1席ずつ間隔を空けて着席。マスクは必須。会場内では声援も、会話も禁止。
ただ、虹コンのライブを期待するファンで会場はほぼ満席でした。
そして幕が上がってライブがスタート。
虹コンのリーダーである的場華鈴さんは、会場がファンで埋まっていてペンライトが一斉に振られている景色が見えた瞬間、歌が涙声になりました。
2020年、緊急事態宣言が出た以降、お客さんを呼んでライブが開催できなかった日々のつらさ、それでも多くのファンが虹コンを忘れることなくライブに足を運んでくれた喜びで感情があふれたんだと思います。
私を含めファンはペンライトと拍手と振りコピで、応援し続けました。
声は出せなくても、元気にパフォーマンスする虹コンの姿を久しぶりに目の当たりにできたことは、多くのファンにとっても救いとなったでしょう。でも、やはり物足りなさは否めませんでした。虹コンらしさは、ファンの声と熱気の中にあると、あらためて痛感しました。
KT Zepp YokohamaでのYouTubeのライブ映像↓
卒業を発表するメンバー、体調を崩すメンバー
虹のコンキスタドールは2018年から的場華鈴さんがリーダーになる前は、卒業するメンバーが割と頻繁に出ていたグループでした。
しかし的場リーダーになってからは、虹コンがチームとしてまとまって成長し続けていたことで、卒業するメンバーが出なくなっていました。
しかし2020年のコロナ禍以降、ライブ活動が制限されてしまったことで、虹コンメンバーは人生の進路を考えるようになり、卒業するメンバーが出てきてしまったことは仕方ないことだと思います。
また、コロナ禍が直接的な原因とは言えないかもしれないですが、体調不調を訴えるメンバーもでてきました。
勢いに乗っているときには、多少の体の不調というものがあっても自然とのりこえられるものですが、社会の急激な変化で日常生活が激変したため、体に影響を及ぼしたのではないかと思います。
ちなみにこの時期アイドルのライブ活動が制限されたことで、個人のSNS活動が盛んになっていきました。SNSの中でも動画投稿やライブ配信が盛んになり、その中でも特にTikTokの盛り上がりが顕著でした。
TikToKの動画は拡散力が非常に高く、今までアイドルにあまり関心のなかった人に認知してもらえたりファンになってもらうことができたため、コロナ禍によってSNS戦略がアイドル業界では重要な戦略となりはじめた時期でもありました。
有観客ライブの増加と、新たなメンバーの加入
2021年になってもコロナ禍は続きました。ライブを有観客で行う機会は増えてきましたが、度重なる緊急事態宣言や、メンバーに感染者が出た場合は、ライブは中止となりました。
なお虹コンから卒業するメンバーも出ましたが、新たに加入するメンバーもいました!
2021年4月と8月のライブで新たに虹コンメンバーが4人加入したのです!
コロナ禍に入ってアイドル業界が苦しんでいる中でも、虹コンは少しずつ体制を整えていました!
引き続きファンは声を出しての応援はできませんでしたが、ライブでの虹コンメンバーからは熱い思いを感じることができました。
ということもあり、2019年12月に発表された虹コンの「日本武道館を目指す決意」は、たとえコロナ禍ではあっても、消えるものではないと信じていました。
そして、その時はついにやってきました。
2021年8月1日 Zepp DiverCityでのライブ映像↓
日本武道館2DAYS公演決定の発表
2021年12月24日、虹コンはライブ中に、2022年4月16、17日に日本武道館でのワンマンライブを行うことを発表しました。
ちなみに虹コンのメンバーは日本武道館でのワンマンライブを実施することにかなり戸惑いがあったようです。
それは、コロナ禍でライブ活動はいまだに制限が続いて、2019年のようなライブの盛り上がりとはかけ離れている現状であったし、ライブでファンの熱量が感じにくくなってしまった現状があったから。
ですが、ライブ中に日本武道館ワンマンライブを発表した時、ファンからの拍手がしばらく止まりませんでした。
ファンは会場で声を出すことはできませんでしたが、虹コンが日本武道館に立つという決意を表明した時、拍手をし続けることで、「おめでとう!!頑張って!!」というファンの気持ちを表現しました。
日本武道館2DAYS公演の決定動画はこちら↓
的場華鈴、根本凪の卒業と各メンバーの覚醒
2022年1月11日、虹コンから衝撃の発表がされました。
2014年7月の虹コン結成初期から活動をしている根本凪さんと的場華鈴さんが卒業を発表したのです。
根本凪さんは、でんぱ組incと虹コンを兼任していましたが、2021年10月に体調不良により休養を発表。そして回復が見込めずに卒業することを発表。
的場華鈴さんは、「虹コン(及びリーダー)としてやれることはすべてやりきった!」ということで、二人とも日本武道館公演を最後に卒業するということでした。
本当であれば的場華鈴リーダーは2019年12月に日本武道館を目指すと宣言したあと、その勢いのままに2020年以降も駆け抜けたかったはずです。コロナ禍という誰も予測できなかった現象は、自称「虹コンの太陽」の的場リーダーの気持ちも削ったに違いないと私は思いました。
加速を始めた虹コンメンバー
ちなみに的場リーダーの卒業を虹コンメンバーが知ったのは、日本武道館公演実施をプロデューサーから知らされたのと同じタイミングだったそうです。
このとき、虹コンの各メンバーは、「日本武道館でのワンマンライブを本当に自分たちが成し遂げられるのか」という不安と同時に、「的場リーダーがいなくなってしまったら、今後自分たちが虹コンでどのようにやっていけばいいのか」という焦りを感じたようです。
的場さんがリーダーになった2018年からは、彼女の強いリーダーシップのもと、虹コンはチームとして躍動していました。逆に言うと虹コンメンバーは、「的場リーダーに従っておけば大丈夫」という風潮があったと思います。
でもこれからは的場リーダーがいなくなるので、「自分たちでどのようにするかを考えなくてはならない」、つまり的場リーダーがいるうちに、「的場リーダーのすべてを吸収しなければならない」という意識に変わったそうです。
日本武道館公演に向けての練習が始まってから、虹コンメンバーが自主的に学んでいこうとする姿勢を見て、的場リーダーは、虹コンメンバーの変わっていく姿をみて、「虹コンにはまだまだ可能性がある!」と感じたようです。
【参考】山崎夏菜さんの日本武道館に向けてのインタビュー(的場華鈴リーダーについての話が多い)↓
虹のコンキスタドールー日本武道館公演2DAYS
2022年4月もまだコロナ禍の影響が色濃く残っていました。
感染対策のため、虹コンメンバーは本番1週間前からホテルでの生活していたそうです(家族が感染しても出演できなくなるため)。
この時期のコロナウィルスは日本武道館に出演するうえで、少しの油断も許せない状況でした。
そして日本武道館初日。
開演前に私はプロデューサーの姿を見かけましたが、非常に穏やかな表情だったのを覚えています。その理由はおそらく、「コロナ禍で虹コンが日本武道館公演を無事に迎えられたこと」、そして「虹コンのリハーサルでのパフォーマンスをみて自信を得ていた」からだと思います。
私は2日とも日本武道館に足を運びました。観客は声出し禁止、マスク着用が義務でしたが、ライブは本当に楽しかったですし、ファンは大満足だったと思います!
私が楽しく感じたのは、的場華鈴リーダーが2019年に目指した日本武道館公演の達成をみんなが一緒に共有できた喜び、そして2022年時点での最高のパフォーマンスを虹コンが魅せてくれたからだと思ってます!
そして、日本武道館公演を終えて、的場華鈴さん、根本凪さんは虹コンを卒業しました。
まとめーコロナ禍を迎えてから日本武道館達成まで
2019年12月に日本武道館でのワンマンライブを目指すことを宣言した虹コンは、2022年4月にコロナ禍で日本武道館2DAYS公演を成功させました!
コロナ禍は、ライブアイドルとして2019年まで上り調子だった虹コンにとって、あまりにも厳しい時期だったと思います。
でも日本武道館での虹コンは、夢を現実に引き寄せて光り輝いていたし、ファンは拍手とペンライトで自分のできる限りの応援を虹コンに送ったのでした。

コメント